VRビジネス 2019 1 27

 バーチャル・リアリティ(VR)というと、
多くの人は、テレビゲームを連想するかもしれません。
仮想空間の中でヒーローになって戦う様子を連想するでしょう。
しかし、ビジネスにも十分役立ちます。
 十分に検討を重ねた設計図でも、
それをもとに製品化したら、イメージが違った。
 消費者からは、
「モデルチェンジしたら、いかついイメージになった」と言われた。
 そうならないために、量産化の前に、
木製モデルを製作して、
完成イメージを把握するのでしょうが、
それでも、消費者からは、「いかつい」と言われてしまうかもしれません。
 「Wedge 1月号」には、このような記事がありました。
アメリカのエヌビディアの「Holodeck」の最大の特徴は、
実際にメーカーで使われている3Dデータを取り込み、
VR空間内に写実的な3Dモデルとして再現できる点だ。
 加えて、色や外装の変更、
部品の取り外し、解体ができ、
車の中に乗り込んでハンドルを握ったり、
建築物の中に入って歩き回ったり、
光源の位置を変えたりと自由度が高い。
 VR空間の中で、
実物に近い3Dモデルを前に議論できる。
(引用、以上)
 将来、逆もできるかもしれません。
人間の大脳の中で浮かんできたイメージをセンサーで読み取り、
VR空間の中で再現して、それを3Dデータに変換して、
設計図を作り、それをもとに量産するという方法です。
 頭の中に浮かんだインスピレーションを文字化・図式化すると、
膨大な量になってしまうので、
それをセンサーで読み取り、
VR空間の中で映像として再現するのです。
その映像を3Dデータに変換して、さらに設計図とするのです。
 人間の大脳は、巨大なメモリのようなもので、
大げさに言えば、宇宙のデータも全部書き込めるかもしれません。
問題は、どうやって、それを取り出すかです。
 コンピューターの記憶装置は、磁気記憶装置ですが、
人間の大脳は、生体記憶装置でしょう。

バーチャル・リアリティ(VR) 2019 1 2

PS4 MotoGP18

 私は、オートバイの「MotoGP」(ロードレース世界選手権)を見るのが好きです。
20代の頃は、国内レースでしたが、
よく、サーキットに見に行ったことがあります。
 私は、バイクで走ることよりも、
エンジンなどのメカニックに興味がありましたが、
それでも、サーキットからレーシングマシンを見ていると、
「自分もレーシングマシンで走ってみたい」と思うことがありました。
 しかし、現実には、普通の人には無理です。
現代のレーシングマシンは、直線では時速350Kmに達しますが、
第1コーナーでは、時速70Km程度まで減速する必要があります。
 これでは、もはや天才でもない限り、
マシンをコントロールすることはできません。
 いくらサーキットでも、
時速350Kmの世界は、わずかなミスでも大事故の可能性があります。
その速度から急ブレーキで時速70Km程度まで減速するのは、
二輪車では驚異的とも言えるでしょう。
 しかし、今は、凡人でも体験することができるのです。
現代のコンピューター技術で、
バーチャル・リアリティの世界で、
自分がレーシングマシンに乗り、
サーキットを疾走することができるのです。
 「プレイステーション4」で、
「MotoGP18」というソフトウェアを使えば可能となります。
 多くの人は、このようなゲーム機では、
テレビのアニメのような映像だろうと思うでしょうが、
実際は、まるで写真のような精密さとなっています。
 今後、コンピューターのグラフィック性能がさらに向上すれば、
本物そっくりな映像、
まるで本物の世界に溶け込んでしまうような感覚となるでしょう。
 これは、ゲーム・ソフトウェアですが、
本物のライダーが、レースが始まる前に、
イメージトレーニングとしても使えるでしょう。
 また、これほど精密に再現できるならば、
新人パイロットの訓練にも使えるかもしれません。
 F-35ステルス戦闘爆撃機は、
コンピューターが空を飛んでいるようなもの、
あるいは、コンピューター・ネットワークが空を飛んでいるようなものと言われますが、
パイロットがF-35に搭乗する前に、
イメージトレーニングとして、訓練に使えるかもしれません。




























































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